なますて!ぺこ(@sekaigurashi)です。
今回はインドの鉄道のチケットをどうゲットするかについて書いてみたいと思います。
インドを旅するうえで必要不可欠なインド鉄道。そのチケットは日本からでも事前に予約しておくことができます。
がしかし、それは今現在けっこう手間がかかる作業なようです。
私が数年前に取った時は比較的簡単だったんで、複雑化しているのかもしれません・・・。
そんなに面倒くさいなら、現地でさくっとチケットとってしまおう。
というのが今回の記事の趣旨でございます。いざ!
0.まずはどんな列車があるかチェックする
何も調べず鉄道駅に行ってもチケットは取れます。
しかし、インドにはWL(ウェイティングリスト)という面倒な制度があるので、事前にどんな列車があり、どれくらい空きがあるかを調べておいたほうが安全で効率が良いと思います。
WLとは?
インドでは、例えば3Aと呼ばれる3等席の席数(チケット発行数)が200席だとすると、200席分のチケットを売り切った後も料金を取ってWL(ウェイティングリスト)のチケットを発行し続けます。私が201番目にチケットを取って、まだ先の200人のうち誰もチケットをキャンセルしていないとしたら、私はWL1のチケットを手にすることになります。インドではチケットのキャンセル料が安いため、一応チケットを取っておいて直前にキャンセルする人がかなりいます。そのため、WLのチケットでも当日席を得ることができる可能性があります。
では、どんな列車があって、どれくらい空きがあるのか調べるにはどうしたらいいか。
CleartripとIRCTCのアカウントがある人(以前鉄道をオンラインで予約したことがある人)はCleartripから確認できます。
ですが、空席の確認にはIRCTC(Indian Railway Catering and Tourism Corporation)というインド鉄道の会社ホームページでの会員登録が必要になり、これがちょっと面倒くさいです。しかし、オンラインでチケットを予約するのには登録必須だと思いますので、現地でチケットを取る余裕がない方はIRCTCに登録しましょう。
しかし今回の目的はいかに楽してチケットをゲットするかw
なので、これらのサイトに登録していない人でもさくっと検索する方法をご紹介します。
インド現地で検索するなら、スマホアプリが超便利で簡単です。
私が利用しているのがこちら。
ixigo -Indian Rail Train PNR Status
iphone、アンドロイドともに利用可の無料アプリです。
出発地と目的地、日付を入れて検索するだけで、その日の列車の一覧と各列車の座席クラスごとの席の空き状況や値段、列車のタイムスケジュールや各列車の日にちごとの空き状況までチェックできます。
また、列車の口コミ評価もあります。
私は以前、丸々24時間くらい遅れた列車のチケットを取ってしまったことがあるので、あまり評価が低いのは注意したほうが良いかもしれません。
ただ、日本に帰ってきてから検索すると、うまくいきませんでした。
時差やインドの電波じゃないのとかが関係あるのか、どの日で検索しても当日の空席状況がでてきてしまっている模様。
インドだと問題なかったので、現地で検索する分には問題ないと思います。
このアプリだと、チケットを取ってからもとても便利なので、現地ではこのアプリの使用がおすすめです。
それは、チケットのPNRを使って、そのチケットのステータスをリアルタイムで確認できるからです。
PNRとは?
PNRとはPassenger Name Record numberの略で、発行されたチケットそれぞれに割り振られた番号のこと。
チケットの左上にある10ケタの番号。
さらに、WLのチケットを取らざるを得なかった場合は特に役に立ちます。
また、WLでも席が取れるかの1つの判断材料として、このアプリではその日が出発の何日前でWLリスト何番かによってこれまでのチケット取得結果からどのくらい席が取れる確率があるか判断してくれます。
それがここの部分。
このKaveri Expressのこの日のチケットは、今取ったらRLWL114/WL63ですが、Confirm Chance(チャンスを確かめる)の欄がYesになっているので席が取れる確率が高いということでしょう。
ちなみにRLWLとは、Remote Location Waiting Listの略で途中の主要駅でのWLを指すようです。GNWL(General Waiting List) と呼ばれる全体のWLとはまた違う数え方みたいですね。ややこしや~。
ソースを確認したい方はこちら(EN)
まぁとにかく、このRLWL114/WL63という意味は、RLWL全体の通し番号では114番目で、今のWLは63番。つまり、114-63=51人で、RLWLに名を連ねた114人のうち、51人は既にチケットをゲットした(かRAC中)ということになります。
・・・たぶんそういうことです。(間違いがあったら誰か教えてください)
このアプリの有難い確率分析。今確認したらこんな風になってました。
チャンスが%(パーセンテージ)であらわされています。
改善されてより細かい分析になってますね。
その分析の根拠はこんな感じで教えてくれます。
すごいな ixigo・・・。ありがたい。
インドを旅される方はixigoを事前にインストールしておくのがおすすめです。
もう1つインド旅におすすめのアプリは、「My Airtel」です。
理由はこちらをご覧ください。
しかし、アプリをインストールできない人やアプリがうまく作動しない日本で列車を確認したい人もいるはず。
そんな方には、ixigoのホームページがおすすめ。
こんな感じで列車の検索ができ、同時に現在の空席状況も確認できます。
今バンガロールからチェンナイへいく2日後の列車を検索したところ、87%で席がとれるという予想などもありますが全てWL。3日後だと4つの列車でAvailable(取得可能)がありました。
しかし空席状況は曜日やインドの休日との兼ね合いで取りやすいか取りにくいかが違ってくると思いますので、ご参考までに。
さて、これで事前に列車のチェックが終わりました。
1.最寄りのインド現地鉄道駅へいく
次は実際に現地でチケットをゲットしましょう。
WLを避けるためにも、早めの購入がおすすめ。可能なら1週間前くらいに買いましょう。3日前とかでも列車によってはAvailableですので、事前の確認が大事です。
特に短期旅行の方は十分にご注意ください。
予約にペンが必要になるので、ペンを持っていた方がいいです。
またお目当ての列車の名前、列車番号と何等席がいいか、そして寝台列車なら上の段と下の段のどちらがいいかを考えてメモしておくと便利です。
例えば、
Chennai Express (12610)
|
となっていたら、Chennai Expressが列車名で12610がその列車の番号です。ixigoのアプリからもホームページからも確認できます。
席の等級については、その列車によってある等級が異なります。それもixigoアプリ&ホームページで確認できます。
一般的に寝台列車なら、1A、2A、3A、SL、日中に走る寝台じゃない列車だとCC、2Sなどとなっています。
それぞれ1AとCCが良い席です。CCの上にはECという座席もあるみたいですがまだ乗ったことがありません。
1A、2A、3AとEC、CCにはエアコンがついています。
3Aが寝るときに3段構えの3段ベッドみたいになるのに対し、2Aと1Aは2段構えの2段ベッドです。1Aは乗ったことないですが、同じ2段ベッドでもふかふかしているのでしょうか?
また、3段ベッドのうち、一番上がUpper、真ん中がMiddle、一番下がLowerとなっています。2段構えは真ん中のMiddleがなし。
チケットを予約するときにどこがいいか聞かれます。
また、通路の脇の席はSide Upper、Side Middleなどとなりますが、防犯上あまりサイドの席は取らない方がいいかと思います。
私はよくSLのUpperのチケットを取ります。
SLと3Aは同じ3段ベッドで、座席的にはエアコン以外はあまり変わりません。が、SLと3Aではチケットの値段に開きがあるので、客層が3Aの方がお金を持っている人が多く、防犯上良い可能性があります。
私の場合SLでも周りはおばあちゃんとか家族連れとかであまり危険を感じたことも何かを盗まれたこともありません。
むしろ食べてるお菓子を分けてくれたり、会話したり楽しい出会いの方が多いです。
が、初インドで私が初めてSLに乗るときは、お世話になったインド人たちにとても心配され、今からならフライトを手配したほうが良いとか、他人からもらった食べ物は絶対食べるなとか、知り合いのインド人が同じ列車に乗るから案内してもらうように等々、すごく心配されました。それだけ危険性がある場所でもあるのでしょう。
近くの鉄道駅はGoogleマップを使えば一発ですね。
どこの鉄道駅でも、そこの鉄道駅出発でないチケットも購入できます。違う都市発などのチケットも購入できたと思います。
小さな鉄道駅でも大丈夫で、私は今回のバンガロールではBangalore Cant駅を出るChennnai行きのチケットを、SEE Academy最寄りのBanaswadi Railway Stationで買いました。
2.RESERVATION FORMに必要事項を記入する
駅についたら、窓口に並びましょう。
Banaswadiは小さい駅なので、窓口は一種類しかありませんが、大きければ大きいほど色んな窓口があるので迷います。
わからなかったらとりあえずインド人が並んでいるところに並んでみましょう。窓口の人がお前は違う窓口だなどと教えてくれます。
New Delhi駅などインド主要駅では外国人専用窓口があります。並んでてむしろ面倒ですが、その窓口に行った方がいいと思います。インドの列車には外国人用のチケット枠もあるので・・・。
窓口の人に何日のチケットを予約したいというとRESERVATION FORMと書かれた紙をくれます。
(駅によっては窓口近くに置いてあることもある)
そこにメモしてきたことを記入していきます。
裏表が同じ内容の英語とヒンディー語になってますので、英語の片面にだけ記入すれば大丈夫です。
内容はこんな感じ。
詳しくはこちらのインド鉄道公式ページをご覧ください。
これを書き終えたら窓口の人に手渡します。すると、その列車を検索して、今の空席状況と値段を教えてくれます。
それでOKだったらお金を払ってチケットを発行してもらいます。
注意が必要なのはWLのチケットでもお金を支払う必要があるということです。
キャンセルの際は手数料を引いた分のお金が返還されます。
RAC、WLのチケットは、出発時刻の30分前までのキャンセルで手数料60Rsを除いた料金が返還されるというルールになっているようです。
Reservedになったチケット(WLでなく席が確定したもの)は4時間前までのキャンセルでチケット料金の50%、12時間前までで25%がキャンセル手数料となります。2日前までにキャンセルすれば最低減の事務手数料ですみます。席が確定しているチケットではキャンセル料でSLクラスなら最低120Rs、3Aなら最低180RSはとられるみたいですね。
ソースを見たい方はこちらをご覧ください。(EN)
※2015年に改訂された右側の欄を参照しました。
私はここのあたりのキャンセル情報をふわっとしたことしか知らず、Banaswadiの駅員さんに何時間前までにキャンセルすればいいかと聞かれましたが、確か4時間前と言われたような・・・?
WLのチケットを4時間以上前(・・・10時間前くらいですかね?)にキャンセルにいくと、910Rsのチケットでキャンセル料は65Rsとなりました。つまり845Rsが返還されました。
これはキャンセル後に発行されるキャンセルチケットです。
このピンクの部分に手数料も書いてあります。
見えにくいと思うのでちょっとここをアップしてみますね。
たしかに65Rsです。
あれ?今考えると60Rsだったはずなのにちょっと多くとられたんですかね?それとも手数料上がったんですかね?
ixigoのアプリでもゲットしたチケットのPNRを入力するとキャンセル料が確認できるのですが、それでも60Rsとなってました。
おかしいなー。
とりあえず、席確定済みのチケットをキャンセルしたい時は何時間前か要確認です。
席が確定したチケットには、Coach(車両)や、座席番号が書かれているのでそのままそのチケットを持って、当日その車両や席を探せばOK!
RACの場合も基本的に列車に乗ってしまえばどうにかなりますが、事前に席がどこになったか知りたい人は、当日出発前に駅の専門の窓口でチャートが振り分けられた結果を確認できます。しかしこれはある程度大きな駅に限られるかもしれません。
ixigoで直前にチャートで割り振られた後の席番号等が確認できるかは未確認です。
チャートとは?
インドの鉄道では座席のチャートというものが列車が出発する数時間前に発行されます。そのチャートでRACやWLだったチケットの最終ステータスが確定します。
発行は理論的には出発時間の4時間前となっているようです。朝に出発する列車は前日の夜に発行されます。
もっと詳しく知りたい方はこちら(EN)
このチャートが確定してしまえば、そのあとWLだったらもう動かせないとされていますが、Not Refundでもキャンセルはできるわけだし、少しくらいチャンスはあるはず!
と思いませんか?
それも検証してみたのでそれはまた違う記事でご紹介します。
今回はインド現地駅でさくっとチケットを取ってみるというお話でした。
さて、RAC以上のチケットは取れそうでしょうか?早めに駅に行ってくださいね!
それでは今回はこの辺で!