なますて!
ぺこ(@sekaigurashi)です。
今日はマハーバリプラムで見れる世界遺産について、特に有名な5つに絞ってお伝えします。
世界遺産を追い求めている方には特に必見です。
マハーバリプラムの世界遺産は海岸一帯の石造寺院がまとめて1984年に世界遺産として登録されているようです。その遺跡群に含まれる遺跡の数が具体的にどのくらいの数なのかわかりませんでしたが、現地の方からは30くらいあると聞きました。
今回この記事でお送りするのは、特に有名な建造物等について。
どれも前回の記事でお伝えした宿から歩いていける遺跡です。
4つの見どころとそれぞれの位置関係
まずはそれぞれの遺跡の位置関係について見ていきます。
- クリシュナのバターボール
- マヒシャマルディニー・マンダパ
- ファイブ・ラタ
- アルジュナの苦行
- 海岸寺院
1.2.3のクリシュナのバターボールとアルジュナの苦行、マヒシャマルディニー・マンダパはどれも公園のように囲まれた大きな敷地内にあります。この公園のような敷地はやどからあるいて10分くらいです。
海岸寺院も宿から近く、10分くらいでチケットを買う入口に辿り着くと思います。
宿から一番遠いのはファイブ・ラタですが全然歩けない距離ではないです。この5つの中で一番近いマヒシャマルディニー・マンダパからは徒歩10分くらいかなと思います。
私は5か所を歩いて見て回りました。
1・2・3の遺跡がある敷地内には、他にもたくさんの見どころがあるので、全部くまなく見て回ろうとすると時間がかかるかなと思います。また、岩々した道がいくつもに分かれていて、敷地内を散策して回るのも楽しいです。
それぞれの遺跡には営業時間があり、その時間は警備員によってしっかり管理されていますので、きちんと開いている時間を意識して、せっかくの世界遺産をたっぷり見れるようにしたいですね。
1.クリシュナのバターボール
まずはクリシュナのバターボール。
公園のように設備されている敷地の北端の入口から敷地内に入り、一岩越えるとすぐにこの驚きの景観が見えてきます。
見た目にものすごいインパクトのあるフォトジェニックな場所として、マハーバリプラム観光でまずおすすめしたい場所です。街のシンボルと言っても過言ではないではないでしょうか。
大きな平たい岩の上にこの岩が奇跡的なバランスで鎮座しています。
この奇跡的なバランスの不思議はもちろんですが、1つの岩をぱっくり二つに割ったような形状をしているのも謎を呼びますね。
名前の由来は、クリシュナというヒンドゥーの神様の大好物であるバターボールに似ているということらしいです。確かにこのサイズのバターボールを食べるとしたら神様以外にはいないかもしれません。ちょうど半分かじったところでしょうか。
この岩では面白い写真がたくさん撮れそうですね。
今のところこの岩は世界遺産ながら触ることが可能です。また、この世界遺産を見るにあたり、この岩がある公園のような敷地内に入るのにお金はかかりません。
- 営業時間 6:00~18:00
- 料金 無料
2.マヒシャマルディニー・マンダパ
クリシュナのバターボールのある公園のような敷地内を南に進みます。すると岩と岩の隙間が道になっていて南端の出入り口まで繋がっています。通ることのできる道はいくつかありますが、それらの道のあちこちに世界遺産の遺跡群の1部だと思われる遺跡があります。
それらを見ながら南端出入り口付近まで進むとひときわ目立つ建造物があります。
この写真の右側の祠のような建物です。高台に建てられていて、遠目からでも目につく遺跡です。
近づいてみると遺跡の詳細が見えてきます。
この遺跡、上まで登ることができるのです。そうとわかれば行ってみるしかないですよね。
この上の建物の周りを一周できます。高い位置にあるのでマハーバリプラムの様子が良く見えます。
『南インド004マハーバリプラム~浜辺に展開する「石刻芸術の世界」』によるとこのマヒシャマルディニー・マンダパの中央祠堂の中にはシヴァリンガが祀られているとのこと。それはこの上の建物でなく、下の柱が並んでいた石窟の真ん中にある空間のことなのでしょうか。
この石窟の中にも入ることができます。公園に入るのは無料で、この遺跡を見学するのにもお金はかかりません。
- 営業時間 6:00~18:00
- 料金 無料
3.ファイブ・ラタ
今回あげた5つの見どころ遺跡の中で、一番離れている遺跡です。
とは言っても2のマヒシャマルディニー・マンダパ近くの公園南端の出入り口から歩いて10分くらいだと思います。
「ファイブラタ」とは5つの石彫寺院という意味で、ラタとは神の家の象徴である寺院のことを指します。このファイブラタは、1枚の大きな岩を削ってそれぞれの寺院を造り出していることにまず驚きがあります。また、ヒンドゥー教の神話「マハーバーラタ」に登場する5人の神の名がつけられているそれぞれのラタは、それぞれ建築様式が異なり、現在の南インド寺院はこの5つのタイプに分類できるのだそうです。
たしかに5つのラタはそれぞれ特徴的な形状をしています。
全て中に入ったり登ったりしてOK!写真の撮りがいがありますね!
あとは、動物たちもいます。
①ライオン
②象
③牛
このファイブ・ラタを見るには料金を支払う必要があります。
それが2016年の4月にインド全体で世界遺産や有料の遺跡の料金が一斉に倍額に値上げされたようです。このマハーバリプラムの遺跡群は世界遺産なので、250Rsだった料金が500Rsとなりました。ただし、このマハーバリプラムの世界遺産はファイブラタと海岸寺院の2か所で500Rsです。
- 運営時間 6:00~18:00
- 料金 500Rs(海岸寺院と共通)
4.アルジュナの苦行
次はアルジュナの苦行と呼ばれる巨大な彫刻です。
1と2の遺跡があった公園内にある彫刻ですが、公園の端の岩に彫刻されているため、公園内でみるより公園外が見る方が全体像がよく見えます。
公園内では、この彫刻の上に立つことも可能です。くれぐれもお気をつけて。
- 営業時間 外から見るならいつでも/公園内は6:00~18:00
- 料金 無料
5.海岸寺院
海岸寺院はファイブラタと共通チケットで入ることができる、マハーバリプラム世界遺産遺跡群の目玉の1つです。
正に海際に建っている寺院で、かつては同じような寺院が海際に7つ並んでいたそうです。それが波や風の浸食によって今ではこの1つしか残っていない、貴重な寺院です。
8世紀初頭に建設されたというこの寺院、7つが海際に並んでいた頃は、壮観な眺めだったことでしょう。たった1つとはいえ、1300年くらいの時間この海際に建ち続けていられたのはすごいことな気がします。
今は浸食を防ぐために防風林が植えれれているのですが、それでも浸食は進み、今のような寺院としてカタチを保てなくなる時も近いかもしれません。チケットの500Rs(ファイブラタと共通)は高いですが、その貴重さを考えると妥当なのかもしれないと感じました。
外国人用のチケットを見せて敷地内に入ります。注意してほしいのは、海岸までまっすぐ続く道をいくのではなく、その手前で公園のような敷地内に入る必要があること。
私は海岸まで行ってしまって、そこには寺院への入口がなく、また来た道を戻る事態となりました。
海岸寺院への入口はこちら。
2か所共通のチケットはこんな感じでした。
なかに入ると、驚くほどきれいに整備されています。
あまりの綺麗さに?ピクニックしているインド人もいました。
この道を進んだ先にあるのが、お目当ての海岸寺院。近づくと、周りが堀のように一段さがっていました。ある程度砂に埋まっていたのを発掘したのかもしれません。
海岸寺院までの空間はいくつもの石壁で仕切られていて、迷路のような造りで面白いです。
そしてその壁の上には牛がたくさん並んでいて可愛い。
寺院の本体は大小2つの建物が並んでいる造りで、小さいほうの建物だけ内部に入ることができました。
典型的な南インド寺院のような派手さはないものの、500Rs払ってでも見る価値はあるような気がしました。街中で見る南インド寺院より”遺跡感”がひしひしと伝わってきて、インドの昔々の文化の神秘に触れているような気がしました。
これらの寺院も世界遺産ながら触れることが可能で、牛ちゃんにも接触可能です。
観光客としては有難いものの、世界遺産保護の観点からは心配になるくらいです。
8世紀初頭の貴重な寺院が、ずっと後世まで見ることができるといいですね。
- 営業時間 6:00~18:00
- 料金 500Rs(ファイブ・ラタと共通)
回る順番は?
回る順番としては、もし1日で回り切りたいなら、1→2→3→4→5の順が回りやすいんじゃないかと思います。
また、海岸寺院脇の道には夕方にちょうどたくさんの食べ物屋台やお土産屋さんが賑わいます。特に週末はインド人観光客もたくさん訪れて賑わっていました。
そのため、最後に海岸寺院を訪れることでちょうど賑わうころに海岸へのお店の通りを訪れることができて効率が良い気がします。
海岸そのものも涼しくなる夕方くらいから賑わいを見せ、魚を食べれる屋台もたくさんありました。
以上、今回はマハーバリプラムの世界遺産についてお送りしました。
南インドにお越しの際は、ぜひ世界遺産を見にマハーバリプラムへ。